介護職の遭遇するモラルハラスメントについて

介護業界は慢性的な人材不足に常々悩んでいます。
求人を募集しても人がなかなか集まらず、働き手を確保できないという状況が続いているのです。
その結果、介護職員ひとりひとりにかかってくる負担はより大きなものになっています。
人材不足であるために、職員がかなりの時間のサービス残業を強いられているという事実が現在の介護業界の実態となっています。
残業をすることによって、より多くの給与が支払われるというのであれば、それも働き方のひとつかもしれません。
しかし多くの場合、残業をしても給与が支払われず、つまりタダ働きをさせられているということが問題なのです。
こうした給与の未払いが横行すれば、ますます人材の介護職離れは進んでいき、結果としてまたしても職員ひとりひとりにかかる負担が増え、給与の未払いが発生してしまうという悪循環に陥ってしまいます。
現状、もしそうした状況に出くわしたら、介護職員はどうすれば良いでしょうか。
まず、未払いになっている給与をしっかり請求することが大切です。
そのうえで悪質な働き方をさせられているのであれば、労働署に申告するというのも考えて良いでしょう。
また上司や同僚からのいじめなどのモラルハラスメントを受けていた、受けているという話を聞くこともあります。
そうした環境の劣悪さこそが、介護業界の人材不足をさらに引き起こしている要因となっています。
そういった環境の悪い施設にいつまでもとどまっているのではなく、速やかに転職を考えた方が良いでしょう。
介護業界が人材不足だからこそ、他の施設の求人も見つけやすく、よりよい条件での再就職も決して難しくないのです。